ぼくの備忘録

セキュリティに関するニュースで気になったものを、個人的なメモと共に残していきます。

2021/4/26

インシデント事例

米国2位の自動車保険大手Geicoが数カ月にわたりウェブサイトから運転免許証番号を盗まれていたと認める | TechCrunch Japan

静岡銀、顧客情報に不正アクセス クラウドの設定不備: 日本経済新聞

Darksideランサムは株式トレーダーを巻き込む - Fox on Security

内閣府のFileZenへの不正アクセスについてまとめてみた - piyolog

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

・犯罪インフラ化する「SMS認証代行」、警察庁での対策を発表 | ScanNetSecurity

Russian Foreign Intelligence Service (SVR) Cyber Operations: Trends and Best Practices for Network Defenders | CISA

 

【当局関連の動き、法規則等】

 ・国家的無差別サイバー攻撃に反対、国連加盟国が「責任ある国家がとるべきオンライン上の行動」について合意 | ScanNetSecurity

【技術関連(お勉強)】

 

【その他】

 ・Google検索を使って必要な情報を正しく検索するために役立つ10のテクニック - GIGAZINE

 ・今週の気になるセキュリティニュース - Issue #12 | Revue

5分で分かるディープラーニング(DL):5分で分かるシリーズ(2/5 ページ) - @IT

 

【一言】

平日はやり時間が足りず、ゆっくり情報収集が出来ない。。 

2021/4/24

インシデント事例

 ・Taiwan authorities look into Apple supplier hack - BBC News

REvil ransomware gang recommends that Apple buy back its data stolen in Quanta hackSecurity Affairs

Appleほか複数社(日本だと富士通東芝当たり?)が製品の製造を委託している台湾のメーカーがランサムの被害に。

Appleの機密データを入手したらしく、身代金支払い要求がAppleに行っている点が特徴的。

国内約200組織へ行われたサイバー攻撃と関係者の書類送検についてまとめてみた - piyolog

→国内にも入り込んで、工作活動が行われていることが分かりやすい事例。

Codecovへの新たなサプライチェーン攻撃 - Fox on Security

Linuxカーネルへの意図的な脆弱性混入、ミネソタ大が証明してしまったリスク - ITmedia エンタープライズ

Linux team in public bust-up over fake “patches” to introduce bugs – Naked Security

Linuxカーネルに意図的にバグを混入したとして大学にコミュニティ出禁措置 - GIGAZINE

Linuxは、レビュアーがちゃんとレビューを行って、品質が確認された上で配布されているのですね。OSSについてはこうした品質確保プロセスの観点で見てみるのも大事なのかも。

Password Manager Suffers 'Supply Chain' Attack

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

 ・「Exchange Server」の脆弱性を突く「Prometei」ボットネットがまん延 - ZDNet Japan

Dark Reading | Security | Protect The Business(Insider Data Leaks: A Growing Enterprise Threat)

→ 組織内の人員のミスによる情報漏えいが増加しているとのこと。特にCOVID-19によるリモートワークが進んだことにより、更に漏洩の可能性が増えている状況。

REvil ransomware - what you need to know about the criminal enterprise

狙った企業は逃さない「ビジネスメール詐欺」、送金先は別の詐欺で盗んだ個人情報を悪用するケースも【被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー】 - INTERNET Watch

→なりすましが巧妙であるほど、情報が漏洩していると思ったほうが良いですね。

→送金先口座も漏洩したもの、とすると資金化のルートを洗う難易度が一段と上がりますね。。

 

【当局関連の動き、法規則等】

改正個人情報保護法とIT部門の付き合い方 データ活用を進める鍵とは (1/3):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

   

【その他】

SOC 2 Attestation Tips for SaaS Companies

オープンソースソフトウェアの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集を取りまとめました (METI/経済産業省)

敵を知り己を知れば百戦危うからず - Fox on Security

三井倉庫HDがシンクライアントを普通のノートPCにリプレース、秘密分散技術でデータ保護 | IT Leaders

全日空、秘密分散を採用した次世代クライアントPCを全社展開へ | IT Leaders

カスペルスキー、「Kasperskyサイバー脅威レポート:2020年金融関連の脅威」を公開 - SecurityInsight | セキュリティインサイト

今週の気になるセキュリティニュース - Issue #11 | Revue

 

【一言】

引き続き「サプライチェーン」は大きなキーワードですね。

ビジネス上の委託元・先という意味での「サプライチェーン」と、自社が利用するITシステム(特にソフトウェア)が開発・運用される中での「サプライチェーン」の両方に注意が必要なのかなと思います。

攻撃者は、手段がどうあれ、標的とする組織に入り込めればいいので、「どのようなルートが入り口になりうるか?」という思考実験をしながら、範囲を広げて対応しなくては行けない状況ですね。

 

2021/4/17

インシデント事例

A hacker claims to be selling sensitive data from OTP generating firm

 →OTPや2FAのソリューションを提供する企業から、利用者の情報が漏えいし、ダークウェブで売られているらしい、という話。

→他要素認証のソリューションや、IDaaSの利用がより進んでいくことで、認証に関わる情報がそういった企業に集まっていくことが想定されるため、今後サイバー攻撃のターゲットとして狙われることが多くなるのではないかなと。「漏洩したので調査のためにシステム止めます」と言われた場合影響が大きい話なので、代替策なんかも考えていく必要があるのだろうか。。。

→でも、せっかく外部サービスに認証機能を移したのに、バックアップをオンプレで持ちます、なんて考えにくい話ですし、事前にきちんとセキュリティ対策の水準を評価して、何かあったら心中するくらいの勢いじゃないとダメそうですね。

 

カプコン、旧型VPN装置が個人情報流出事件の一因となったと発表 - iPhone Mania

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

US Issues Russian SVR Warning - Infosecurity Magazine 

→ロシアの諜報機関VPN機器の脆弱性を突いた攻撃を行っているとして、NSACISA、FBIが注意喚起を実施したようです。ロシアからの攻撃が多いことへの注意喚起を最近よく見る気がします。

Ransomware and Extortion Evolve More Brazen Tactics

→暗号化をせず、不正に奪った機密情報の公開と引き換えに身代金要求を行う手口も確認されているようです。暗号化を行い、復号キーを渡す部分も交渉材料に入れると、技術的な説明に労力が割かれることを攻撃者側が避けたいのでは、という推察はなるほどなと思いました。でも、これはもはやランサムウェアという言葉でカバーできるではない気がします。

 

Cl0Pランサムの追跡記事 - Fox on Security

 

【その他】

 ・Protecting the human attack surface from the next ransomware attack - Help Net Security

→働き方がテレワークにシフトすることで、人が油断しやすくなったことで、攻撃メールを開きやすくなったため、ランサムウェア攻撃の初期潜入もメールを利用することが多いとのこと(個人的には周りに相談できる人がいなくなり、とりあえずメールを開いてしまう人が多くなったこともあると思いますが)。エンドポイントセキュリティだけで対応することは難しいため、初期潜入が成功しても被害が拡大しないよう、監視や最小権限の設定を行うことが求められる、という感じ。

 

厳しい監視がテレワーク社員を危険な行動に追いやる - Fox on Security

→セキュリティ対策は往々にして、「厳しくやりすぎると逆効果」というジレンマにぶつかることが多いと感じており、コレもその1つかなと。例えば、パスワードなんかもそうですよね。有効期限付けて、文字種文字数の条件を付けたり・・・・とセキュリティ観点から厳しくしていくと、ユーザーにとってかなり使いづらくなり、同じようなパスワードを設定してしまう。その結果、似たようなパスワードを使い回してしまい、不正ログインの成功率が高くなるという。。。

→セキュリティ対策においては、ユーザビリティや「対象者の気持ち」を考えつつ、どのラインが落としどころか?を探っていかないといけませんね。(自分としても心に留めておきたいなと思います)

 

Okta、SailPointがIDガバナンスの新事業開始 コロナ後さらに存在感増す (1/2):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

英政府機関、安全なパスワード作成のガイダンス--ペットの名前などリスクと注意喚起 - ZDNet Japan

エフセキュア調査レポート、2020年末には15ものランサムウェアが盗んだ情報のリークをほのめかし脅迫 | ScanNetSecurity

 

 【一言】

 平日は忙しくてなかなか情報収集の時間が取れません。。。由々しき事態では有りますが。。

2021/4/13

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

MAR-10330097-1.v1: DearCry Ransomware | CISA

Microsoft Warns of Malware Delivery via Google URLs

500,000 Huawei Devices hit by the Joker Malware - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

 

 

【その他】

 ・Webアプリなどが依然として主要な攻撃対象――Forresterの年次アプリセキュリティレポート:セキュリティの「シフトレフト」を推奨 - @IT

意外に知られていない「PC」と「モバイル」のセキュリティ対策の違い (1/3):EnterpriseZine(エンタープライズジン)

改ざんされた官房長官記者会見画像のTwitter投稿についてまとめてみた - piyolog

今週の気になるセキュリティニュース - Issue #10 | Revue

これなら脱PPAPできる、正しいファイルの送り方 | 日経クロステック(xTECH) 

2021/4/10

インシデント事例

 ・LinkedInから5億人のユーザデータが漏えい - Fox on Security

ランドブレインのランサム被害 - Fox on Security

Visa: Hackers Use Web Shells to Compromise Servers and Steal Credit Card Details - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

Malicious Document Builder "EtterSilent" Used by Top Hackers Group

Maze/Egregor Ransomware Earned over $75 Million - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

Hackers Exploit Unpatched VPNs to Install Ransomware on Industrial Targets

Ransomware Gangs Using a new Method to Collect Ransom Payments from Victims

Unpatched vulnerable VPN servers hit by Cring ransomware

2020年後半はランサムウェア攻撃の高度化が進む--エフセキュア報告書 - ZDNet Japan

 

【その他】

NIST and HIPAA: Is There a Password Connection?

CSIRTが倫理的に行動するために必要なこと【海外セキュリティ】 - INTERNET Watch

広がるクラウド導入で不正侵入のリスク増大、アクセス制御が鬼門に | 日経クロステック(xTECH)

 

【一言】

忙しくて、情報収集活動に時間を割くことができてませんでした。。

ただ、忙しさにかまけてサボっても良い活動ではないので、反省し、ペースを取り戻したいと思います。。

 

2021/3/27

インシデント事例

Bank loses customers’ social security numbers after ransomware attack – HOTforSecurity

→米国のFlagstarbankがランサムウェアClopに感染し、個人情報が漏洩した事案。

銀行側の当初の説明は従業員の個人情報だけというものだったようですが、ハッカーが自ら顧客に連絡を取り、個人情報も漏洩している胸を伝え、顧客情報の漏洩も明らかになったとも事です。

ハッカーが顧客に連絡をとり、支払いへのプレッシャーをかける手口は新しいですね。。。
銀行が公表を伏せていたのかは分からないですが、対外公表スタンスを検討するに当たっては意識しておくべき事例かと思いました。

大学で個人情報が意図せず漏洩、原因は無料セキュリティーツール | 日経クロステック(xTECH)

→”「ダウンロードしたファイルを外部のウイルスチェックサービスサイトに自動アップロードし、安全確認を行う機能」(JAISTの公式発表)が導入された端末を誤って使用。本来この端末で扱うべきではない個人情報を含む資料ファイルを誤って学内のシステムからダウンロードしたところ、当該の機能が作動し、ファイルが自動的に外部サイトにアップロードされてしまった。”今回問題になった機能は”「VirusTotal(ウイルストータル)」とそのWebブラウザー用プラグイン「VT4Browsers」”のようです。

VirusTotalの仕組みとして、アップされたファイルをセキュリティベンダー等が各自で調査して、結果をアップする、というものなので、機密情報が掲載されたファイルはアップを避けるべき、というのが鉄則です。今回は、自動でアップされてしまう機能のようですので、コントロールを考えずにとりあえず導入してしまい、失敗したということではないかと思います。

 

Insurer CNA Disconnects Systems After 'Cybersecurity Attack'

'Black Kingdom' Ransomware Hits Unpatched Exchange Servers

Insurance Giant CNA Hit with Novel Ransomware Attack | Threatpost

 

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】

REvil Ransomware Gang Introduces New Malware Features which can Reboot Infected Devices - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

→"AstraZeneca "はランサムウェアのサンプル自体をセーフモードで実行するために使用され、"Franceisshit "はセーフモードでコマンドを実行し、次回の再起動後にPCを通常モードで実行させるために使用されます」とMalwareHunterのチームはツイートしています。攻撃者がWindowsのセーフモードでファイルを暗号化することができるため、ランキングソフトが特定のセキュリティ機器による検出を回避するのに役立つからである可能性が高い。

 

FBI Issues Alert on Mamba Ransomware - BankInfoSecurity

→Mambaは外に公開されている安全でないRDPやVPNなどアクセスポイントから侵入し、特権を取られた後に、感染させるパターンが多いとのこと。

 

Mamba Ransomware Leverages DiskCryptor for Encryption, FBI Warns | SecurityWeek.Com

Hades Ransomware Attacks US Big Game - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

→Hadesの手口は、基本的には他のランサムウェアと同じで、ネットワーク内を探索し、ファイルを暗号化する。暗号化の拡張子は、ケースによって異なるようです。また、身代金要求文は「REvil」との類似性があるようですが、関連の有無は不明のようです。

 

脆弱性情報】

Black code: Two critical vulnerabilities found in Intel processors - E Hacking News - Latest Hacker News and IT Security News

Apple Patches iOS Zero-Day

iOSの14.4.2と12.5.2配信 「悪用された可能性のあるWebKitの重要なセキュリティアップデート」 - ITmedia Mobile

クロスサイトスクリプティング脆弱性に対応

 

【技術関連(お勉強)】

【注意喚起】AzureADの設定適切ですか?意図しない情報公開について。 - Qiita

 

【その他】

Microsoft offers rewards for security bugs in Microsoft Teams - Help Net Security

Microsoft社が、teamsのバグバウンティプログラムを開始するようです。M365における中核アプリと言える位置づけであり、社内外での様々なコミュニケーションの場面で使われることを想定していることから、その分セキュリティにも力を入れていく考えの現れなのでしょう。

Average ransomware payouts shoot up 171% to over $300,000

→パロアルトネットワークの調査によると、「2020年のランサムウェア攻撃後の平均支払い額は、2019年の11万5123ドルに比べて171%増の31万2493ドルに急増」したそうです。
また、「2020年に要求された身代金の最高額(3,000万ドル)は、2015年から2019年の期間を通して見られた最高額(1,500万ドル)の2倍に達した」ようです。

ビジネスメール詐欺の被害額など高額--FBIの2020年インターネット犯罪レポート - ZDNet Japan

→こちらはFBIでのサイバー犯罪に関する調査結果。ランサムに限らず、サイバー犯罪は増加傾向。一番多い手口はフィッシングのようで、20年度は19年度の約2倍の件数であったとのこと。

 ・不足するサイバースキルのギャップをどう埋めるか - Fox on Security

英国の調査では、3分の1(33%)は、侵入テスト、フォレンジック分析、セキュリティアーキテクチャなど、より高度なスキルのギャップを報告しましたが、同様の数(32%)は、インシデント対応にギャップがあり、機能をアウトソーシングしていません。

LINEの個人情報問題を読み解く。ファーウェイ制裁との共通点も(佐野正弘) - Engadget 日本版

→そもそもの問題は、個人情報の海外移転について、適切にユーザーに開示していなかった、という点だと認識しています。が、最初から個人情報を海外で保管・管理すること事態を問題視する論調が強いなと感じています。これは、中国の国家情報法(本当に適用されるのか不明なのが一層不安にさせるのだと思いますが)の観点から、避けるべし、ということなのでしょう。
→この辺りは、明確な法令違反ではないと思いますので、国家が戦略的に保護してすべきかなとも思います。。

→LINEを使う事業者の反応の例「当社がLINE上で提供するサービスの提供停止について | トレンドマイクロ

消費者操る「ダークパターン」 国内サイト6割該当: 日本経済新聞

→某通信事業者でスマホを購入する際もこのパターンでした。。

 

【一言】

 ランサムファミリーがまた増えてきた。。

2021/3/23

インシデント事例】 

foxsecurity.hatenablog.com

 

【攻撃の傾向・手法、攻撃組織の動向】
gbhackers.com

is702.jp

 

脆弱性情報】

pc.watch.impress.co.jp

blog.trendmicro.co.jp

 

 

【その他】

japanese.engadget.com

is702.jp